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『五輪での木材利用テーマに－50歳以上で研修会－』
ウッド・ベイスド・コミュニケーション

ウッド・ベイスド・コミュニケーション（＝WBC、主催＝木材利用システム研究会、木材産業連絡協議会、フォーラムネット、アルファフォーラム）は さきごろ、50歳以上の木材産業関係者を集めて「木材産業オーバー50　研修会2014WBC」を東京大学弥生キャンパス　セイホクギャラリーで開いた。 2020年の東京オリンピックがテーマになった。
今回は50歳以上というくくりで研修会を開いた。井上雅文木材利用システム研究会会長は「前回は30歳以下としたが、東京オリンピックが開催された 1964年生まれの人が今年50歳になるので、50歳以上とした」とあいさつした。64年当時は国内には使える木材資源が乏しかったが、今では植林した人 工林が育ち、「新たに植えるために伐採することが求められている」と状況の変化について述べた。
菅原章文三菱総研チーフプロジェクトマネージャーは「2020年へ、投資遺産構築とビジネスチャンス」をテーマに講演した。菅原氏はこれまでに政府など が発表している資料を基に、東京オリンピック・パラリンピック関係での木材利用について調査した。立候補ファイルのなかでは、居住施設の内装に日本の伝統 文化を反映し、オリンピックビレッジプラザなど仮設建築物には木材を積極的に使用することが盛り込まれている。また公共建築物等木材利用促進法によって、 体育館、水泳場などの運動施設も木造化することが検討されていることなどを紹介した。
小林靖尚アルファフォーラム社長は「求められる革新的発想と木材業界」をテーマに講演した。
東京オリンピックでの木材利用の可能性についてグループディスカッションも行った。

（2014年6月20日・日刊木材新聞）